そして6月12日
全ての準備が整って
ボクと真琴は院内で結婚式を挙げた
本物の牧師さんにも来てもらい
永遠を誓った
病めるときも
健やかなるときも
たとえ死が二人を分かったとしても
生涯…変わらぬ愛を誓います
…真琴
ボクの可愛いお嫁さん
その後嬉しいことが起きた
真琴の両親があの大豪邸をボクたちにくれたのだ
おじさんとおばさんは家から2時間ほどの場所に小さな一軒家を買っていた
そういえば最後まで聞かなかったけど…
おじさんとおばさんは一体何の仕事をしていたのだろうか?
まぁいいや
ボクがおじさんとおばさんに感謝していることは変わらないのだから
「愛の巣が欲しいだろう」とおじさんが笑いながら
書類や判子などを渡してくれた
それが嬉しすぎて…ボクはそこでも泣いてしまった
「心くんは喜怒哀楽が激しい子だなぁ」と笑ってくれた
でも本当に助かった
あの家には真琴が一時退院した時に迎えられる
特別な医療機器が揃ったベッドがあるのだから
動かすことのできる特別な資格も習得した


