「ど…どうしてキミみたいな優秀な人が真琴と?
どこで出会ったんだい?」
ボクは話した
全て…洗いざらいに
幼い頃喘息持ちだったこと
入院先で真琴と出会って好きになったこと
中学3年間で真琴を幸せにしたいと決めたこと
真琴のために将来は遥華大学の特別研究所にはいると決めたこと
高校3年間で結婚指輪を真琴とふたり分買えるほどのお金を貯めるためにバイトを頑張ったこと
真琴の幼い頃からの夢だった家族を一緒に作りたいと誓ったこと
「何もお伝えせずに勝手に物事を進めてしまったことは申し訳なく思っています
だけどボクは
真琴と一緒になりたいのです」
「わたしも心くんと一緒になりたい
夢だった家族を持つことを心くんと叶えたい」
真琴のご両親は顔を見合わせた
その顔は渋っているように見えた
「お願いします
真琴と結婚することを…家族になることを…
許してもらえないでしょうか?」
好きだったんだずっと
大好きだったんだずっと
一緒になりたかったんだ…何年間も


