「でも梓紗は
オレが言わなくてもわかってくれているよね」


「そう?」


「うん
昔からオレが何も言わないで発作起こしても
梓紗だけは気づいてくれたでしょ

梓紗は素直じゃなくて不器用だけど
誰よりも相手のことを見ているよ」


「昌…ありがと…」


「梓紗って本当泣き虫だよね」




上体を起こして梓紗を自分の元へ抱き寄せた




「…好きだよ」


「アタシも!」




素直じゃない

不器用な

トラブルメーカーは



オレの大事な彼女になりました







【第3章 END】