昌はスッ…と教室内を見渡した





「言っておくけど
オレらは付き合ってないから

オレが勝手に
…梓紗のこと好きなだけだから

そこ
勘違いしないでくれない?」





…オレガ カッテニ

アズサノコト スキナダケダカラ?

どこか異国の言葉に聞こえる

理解するのに数秒かかってしまった





「…昌……?」


「…本当のことだよ
オレはずっと梓紗のこと好きだよ?

梓紗はオレの初恋だよ」


「……ッ!」


「あー…
梓紗って泣き虫だなぁ」




ヘヘッと笑いながら

昌はアタシのこぼれ落ちた涙を拭った





「…って!

金森は良いの?
梓紗はアンタの悪口言っていたんだよ!?」