「梓紗ちゃん…どうしてオレの家じゃないんだ?」
「まだおじさんとおばさんも帰る時間じゃないでしょ
まだ熱と咳が出るのならアタシの家にいた方が安心でしょ
お母さんのことは気にしないで
昌のこと理解しているから」
誰もいないリビングに連れてきて
昌をソファーに座らせると
昌は頭痛でもするかのように額を押さえて横になった
「何?
眩暈でもあるの?」
昌は熱がなくても眩暈だけがあることが結構多い
額に手を当ててもほんのり熱を持つ程度
「…うん…ケホケホッ」
「じゃあそのまま横になってなさい
アタシ布団持ってくるから」
自室へ向かい布団を取ってくると
ソファーで眠ってしまっていた昌にかけてあげた
安心しきっているように見える無防備な寝顔
「……馬鹿なんだから
白羽に色々言うなんて
……大好きよ」
アタシはふっと笑った
昌のこと…やっぱり好きだなぁ


