「それじゃあ僕は行くね
早めに家に帰らないといけないんだ
金森くんはロビーで待っていたよ」
「わかった…ありがとう」
「うん!」
「……ありがとう!」
最初の「ありがとう」は小さくなってしまったから
次の「ありがとう」は出来るだけ大きな声で言った
白羽が駐車場へ向かうのを見て
アタシはロビーへ向かった
「昌」
「あっ…梓紗ちゃん…ケホケホッ」
「ん?
アンタまだ治ってないの?」
「うん…
まだ微熱と咳があるんだ
でも家に帰っても良いって言われた」
「……そう」
アタシは昌と一緒にロビーで待っていたおじさんに別れを告げ
昌と一緒に帰宅した
しかし帰ったのは昌の家ではなくアタシの家


