僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory








お互いに黙り込んで数分

昌の酷い咳だけが響く廊下に

見慣れた白髪交じりのおじいさんが現れた





「昌くん大丈夫か?」




白髪交じりの白衣姿のおじいさんは

昌のお父さんの弟…つまり叔父さん

そして昌の担当医

昌の面倒を見ようとしないおじさんとおばさんに代わって

病弱な昌をずっと見てきてくれた





「梓紗ちゃんも辛かったね」




アタシの頭を撫でてくれるおじさん

おじさんはアタシが昌の発作を見るのを辛いって思っていることを知っている




「じゃあ行こうか
梓紗ちゃんは授業に戻っても平気だよ」


「いえ
アタシも一緒に行きます」


「梓紗ちゃん授業は?」


「サボります
昌と一緒に行かせてくれませんか」





そして同時におじさんは

アタシがずっと昌が好きなことを知っている