僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory









アタシは土鍋とレンゲとタオルを持って

昌の部屋の扉の前に立った




「……何かあったら呼びなさいよ
電話ぐらい出来るでしょ」


「…ゲホゴホッ」




返事を聞かないでアタシは部屋を出て自宅へ戻った




「お帰り梓紗」


「ただいま
玉子粥ありがとう
助かったよ」


「良かったわ」




帰る時持ってみてわかった

食欲ないとか言っていたくせに

土鍋の中身が空っぽだってことに

…本当に食欲なかったのかな?




「お母さん
おじさんとおばさんは?」


「さっき連絡してみたわ

だけど
“あの子は強い子だから平気です”って」


「……そう」





強い子って何?

昌のどこが強いの?





「大丈夫」は

昌の強がりでしょう―――?