切った髪を見て思う。 ああ、生きている。 夢と希望に満ち溢れている。 洗面所に祖父が入ってきた。 ああ、死んでる。 夢も希望もありゃしない。 目線を上に向け、そう言ったワタシの 夢と希望が詰まったワタシの頭に 汗水流して働いて、 母を、ワタシを育ててくれた 拳がズシッとのしかかる。