それでも私は負けない。だって朝から廊下で水野くんに会えるなんて今日は絶対ついてる日だから!


だからきっと、おはようって言ってくれるよね!


「ねえっ!水野くんってば!」


私がそういうと、水野くんはピタッと足を止めた。


「水野くん、おはよう!」


「……煩い。」


がーん…、うるさい…うるさい……うるさい…………。


水野くんの朝イチの声があたまの中で何度もリピートされる。