出るに出れなくなった私は、そのままクローゼットの中で夜を明かすことにした。 幸い今日は土曜日だ。 体育館の利用名簿には午前中バスケ部が入っていた。 その隙にソウの部屋から出ればいいだろう。 そんなことを考えているうちに、クローゼットの外のソウが動く気配が消えた。 隙間から入ってくる光もなくなったから、ソウは寝たんだろう。 さて、私も寝ようかな。 私はクローゼットの隙間に入り込んで、眠りについた。