部屋に戻って、持って上がってきたおにぎりを頬張る。 お腹がいっぱいになった私は、たちまち眠くなった。 剣道をどうするかはまた明日考えよう。 お風呂も朝入ればいいかな。 千煌に目をつぶっててもらい、パジャマに着替える。 おにぎりを包んであったラップを勉強机の上に置いて、私はベットに潜り込んだ。 その枕元に子狐姿の千煌が丸くなる。 「おやすみ、千煌」 「おう」 私は千煌の紅い毛を撫でると、眠りについた。