仕事の話を聞いた次の日朝、俺は蒼空を迎えに行った。 ……とは言っても、窓からな。 「おい、仕事だってよ」 「……んー、知ってるー」 起き抜けの声と布団が擦れる音がする。 まだ起きてなかったのか! 「早く支度しろ。なんだ、いつもはお前が起こしに来るのに」 「私だって寝たい日もあんのー」 意味が分からん。 とりあえず、 「あと10分で支度しろ」 「えぇー! 」 絶叫する蒼空をおいて、俺は自分の部屋に戻った。