No.1ガール〜桜の姫〜①


理「お父さんが物凄く過保護でさ、セキュリティーが完璧じゃないとダメだ!って。ま、心配してくれるのはありがたいんだけどね。」



だからと言って限度と言うものがあるけど…。



理「じゃ、そろそろ私は行くね。送ってくれてありがと。」



私はそう言って翼に背を向けた。




翼「理央。」




再び翼に呼び止められて振り向く。




理「何ー?」




そこにはさっきよりも真剣な目をした翼がいた。




翼「…お前はもう仲間だ。何かあれば俺たちを頼れ。必ず助けてやる。」




そう言った翼の瞳は真っ直ぐ私を見ていて、私はふわりと笑いかけた。




理「うん、ありがとう…。」



そうして私はマンションの中へと入った。