理「お父さんが物凄く過保護でさ、セキュリティーが完璧じゃないとダメだ!って。ま、心配してくれるのはありがたいんだけどね。」
だからと言って限度と言うものがあるけど…。
理「じゃ、そろそろ私は行くね。送ってくれてありがと。」
私はそう言って翼に背を向けた。
翼「理央。」
再び翼に呼び止められて振り向く。
理「何ー?」
そこにはさっきよりも真剣な目をした翼がいた。
翼「…お前はもう仲間だ。何かあれば俺たちを頼れ。必ず助けてやる。」
そう言った翼の瞳は真っ直ぐ私を見ていて、私はふわりと笑いかけた。
理「うん、ありがとう…。」
そうして私はマンションの中へと入った。

