部屋を出ると階段は下りずに、下が見渡せる少し広いスペースに立った。
下にはすでにたくさんの珀龍神のメンバーが綺麗に整列していた。
翼たちが出て行くと同時に静かになる倉庫。
翼「今日お前たちに集まってもらったのは他でもない。もう知っている奴もいると思うが新しいもう一人の姫だ。‥‥理央。」
翼にそう託されて一歩前に出る。
そしてスーッと大きく深呼吸をした。
理「はじめまして。水瀬理央と言います。これから色々とお世話になります!」
私はそう言ってお辞儀をした。
翼「こいつは俺たち幹部が認めた奴だ。これから先しっかり守れ!!異議のあるやつはいるか?」
「ありません!!」
「皆さんが認めた人なら大丈夫っす!」
「理央さんよろしくっす!!」
「珀龍神へようこそ!」
皆からの歓迎の言葉に思わず笑みが零れる。
ここは温かい場所だね。
まるで覇桜にいるみたい。
今日からここが、この“珀龍神”が私の“新しい居場所”になる。

