菜々夏と早くも打ち解けたところで、疾風が今の私の立場について教えてくれた。
疾「今、理央ちゃんは珀龍神の姫ってことになってるんだ。この情報はすでにもうかなり広まってる。」
ま、あれだけ堂々と歩いてきたからね。
当然と言えば当然だ。
疾「だから理央ちゃんには正式に姫になってもらう。いい?」
理「って言いながら、はじめからそのつもりだったでしょ?」
そう言うと、疾風は「さすが理央ちゃん」と言って笑った。
疾「じゃあ話は早いね。姫になった以上、単独行動は避けてほしい。いつどこで狙われているか分からないからね。」
襲われたとしても私なら余裕で返り討ちできるんだけどなー。
疾「いくら理央ちゃんが喧嘩できると言ってもこれだけは守ってね?」
あら、どうやら疾風に考えてることを読まれたらしい。
だけど私が守られる存在か。
何だか新鮮だな。前は守る側だったからね。

