No.1ガール〜桜の姫〜①



菜々夏と早くも打ち解けたところで、疾風が今の私の立場について教えてくれた。



疾「今、理央ちゃんは珀龍神の姫ってことになってるんだ。この情報はすでにもうかなり広まってる。」



ま、あれだけ堂々と歩いてきたからね。



当然と言えば当然だ。




疾「だから理央ちゃんには正式に姫になってもらう。いい?」



理「って言いながら、はじめからそのつもりだったでしょ?」




そう言うと、疾風は「さすが理央ちゃん」と言って笑った。




疾「じゃあ話は早いね。姫になった以上、単独行動は避けてほしい。いつどこで狙われているか分からないからね。」




襲われたとしても私なら余裕で返り討ちできるんだけどなー。




疾「いくら理央ちゃんが喧嘩できると言ってもこれだけは守ってね?」



あら、どうやら疾風に考えてることを読まれたらしい。




だけど私が守られる存在か。


何だか新鮮だな。前は守る側だったからね。