No.1ガール〜桜の姫〜①



弱みである姫を人質にとれば、相手にとってはかなり優位な状況になる。



きっとそれを狙ってる。



とにかく、翼に知らせないと。



菜「…理央?…どうしたの?」



私の急な変化に気付いた菜々夏が不安そうに聞いた。




理「菜々夏、よく聞いて。今すぐ…」


‟ガシャーン”


その時、下から大きな音がした。


そしてすぐに騒がしくなる。




……来た。




そっとドアから外を覗くと、すでに乱闘が始まっていた。



数はざっと数えて30人弱。



今倉庫にいるメンバーは10人ちょっと。



……かなり厳しいな。



菜「な、何?どうしたの??ねえ理央!!」




不安と恐怖からかパニック状態になっている菜々夏。





理「菜々夏落ち着いて!!」



菜「…うぅ、理央~。」



理「いい、菜々夏。よく聞いて。今、敵のチームが攻めてきてる。たぶん狙いは…私たち。」



菜「、私たち?」



理「そう。だから今から私は下に行ってくる。菜々夏は見つからないようにここでじっとしてて。」



菜「どうして??もうすぐ陸玖君が来てくれるはずでしょ?待ってようよ!」




陸玖は…きっと来れない。


陸玖が珀龍神と繋がっていることは既に外部に広まっている。


だから多分、どこかで足止めをされているに違いない。