弱みである姫を人質にとれば、相手にとってはかなり優位な状況になる。
きっとそれを狙ってる。
とにかく、翼に知らせないと。
菜「…理央?…どうしたの?」
私の急な変化に気付いた菜々夏が不安そうに聞いた。
理「菜々夏、よく聞いて。今すぐ…」
‟ガシャーン”
その時、下から大きな音がした。
そしてすぐに騒がしくなる。
……来た。
そっとドアから外を覗くと、すでに乱闘が始まっていた。
数はざっと数えて30人弱。
今倉庫にいるメンバーは10人ちょっと。
……かなり厳しいな。
菜「な、何?どうしたの??ねえ理央!!」
不安と恐怖からかパニック状態になっている菜々夏。
理「菜々夏落ち着いて!!」
菜「…うぅ、理央~。」
理「いい、菜々夏。よく聞いて。今、敵のチームが攻めてきてる。たぶん狙いは…私たち。」
菜「、私たち?」
理「そう。だから今から私は下に行ってくる。菜々夏は見つからないようにここでじっとしてて。」
菜「どうして??もうすぐ陸玖君が来てくれるはずでしょ?待ってようよ!」
陸玖は…きっと来れない。
陸玖が珀龍神と繋がっていることは既に外部に広まっている。
だから多分、どこかで足止めをされているに違いない。

