声のした方を振り向くと、そこには二つのシルエット。 今日はやけに月明かりが明るいため、夜でも相手の顔がよく見えた。 だからその二人が誰かなんてすぐに分かった。 「翼、どうする?」 「…チッ」 まるで想定外とでも言うような顔をしている珀龍神副総長の五十嵐疾風と、その隣で盛大に舌打ちをしてこちらを睨んでいる総長の神谷翼。 いや、何でそんなに睨まれなくちゃいけないのよ。 私、別に何もしてないんだけど…。