翼「理央、返事は?」
翼が私を抱きしめたまま聞いた。
…そんなの決まってる。
“私も翼が好き”
そう言いたいのに涙が止めどなく溢れて言葉にならない。
私はギュッと翼を抱きしめかえした。
翼「フッ、泣くほど嫌だった?」
理「ッ違う、そんなことない!」
翼「なら、聞かせて?」
体を離して私と目線を合わせる翼。
分かってるくせに敢えてそんな事を言う翼はやっぱり意地悪だ。
理「ーー私も、私も翼が好き。翼の彼女にしてください。」
翼「よく出来ました。」
そう言った翼は満足そうに笑うと、そっと私にキスをした。

