No.1ガール〜桜の姫〜①



翼「理央、返事は?」


翼が私を抱きしめたまま聞いた。



…そんなの決まってる。



“私も翼が好き”



そう言いたいのに涙が止めどなく溢れて言葉にならない。


私はギュッと翼を抱きしめかえした。




翼「フッ、泣くほど嫌だった?」


理「ッ違う、そんなことない!」


翼「なら、聞かせて?」




体を離して私と目線を合わせる翼。



分かってるくせに敢えてそんな事を言う翼はやっぱり意地悪だ。




理「ーー私も、私も翼が好き。翼の彼女にしてください。」


翼「よく出来ました。」




そう言った翼は満足そうに笑うと、そっと私にキスをした。