「ねえねえお兄さん。もしかして今暇してる〜?」
恥ずかしくて翼から顔を背けていると、女の甘ったる〜い声が聞こえた。
隣を見ると、案の定綺麗なお姉様方に逆ナンされている翼。
あのー、明らかに私の存在無視してますよね?
確かに少し離れて座ってるけどさ、どう見ても私と翼一緒に来てるでしょ…。
「一人ならさ〜私等と遊ぼうよぉ〜。」
図々しくも、翼の隣に座り込んで自慢の大きな胸を押し付けるお姉さん。
イラッ
何か、物凄くムカつくんですけど。
これがきっと嫉妬と言うやつ。
だけど、私は翼の彼女でも何でもない。
だから何も言う資格はない。
「いいでしょ〜?」
翼は完全に無視をしているけど、それでも中々引き下がらないお姉さん。
何だかもう見てらんないや。
理「…翼、飲み物買いに行ってくる。」
翼「は?おい!」
私は後ろからの翼の声を無視して、早足でその場を離れた。

