No.1ガール〜桜の姫〜①


陸玖に続いて部屋を出ると、すぐに菜々夏が抱き着いてきた。



菜「理央!よかったー、もう大丈夫なの?」




若干涙目の菜々夏を見るとかなり心配をかけた事が分かる。




理「うん、もう平気。心配かけてごめんね。」



菜「理央が元気ならそれでいいー!」




そう言ってさらに抱き着いてくる菜々夏。




理「皆もごめんね?迷惑かけちゃって…。」



疾「理央ちゃんが謝ることじゃないよ。だから気にしないで?」



陽「そうだぞ理央りん!気にすんな!!」



優「俺も全然気にしてねえぞー。」





いつもと変わらない皆の様子に内心ホッとする。



あんな事があったのに、誰も何も聞いてこないのはきっと皆の優しさなのだろう。




多分、今あの事を聞かれても私は何も答えられない。



言えるほど、まだ強くなれてないから……。




でも、必ずちゃんと話すから。



だからもう少し待っててほしいんだ。




理「…皆、ありがと。」



私はいろんな意味を込めてそう言った。