No.1ガール〜桜の姫〜①



翼「起きたか。ここは屋上だ。」



理「…屋、上?」




翼のその言葉で、一気に寝ぼけていた頭が状況を理解し始める。




青い空、コンクリートの地面、時折拭く爽やかな風、そして周りを囲う鉄柵……。





普通なら居心地のいいただの屋上。




だけど、私にとってここは、屋上は……。



“苦しい場所”でしかない。