No.1ガール〜桜の姫〜①



少しすると、陸玖は理央の頭を軽く撫でて帰っていった。



チッ、イライラする。



本当に何なんだよ…。




理央に直接聞いてみようとしたが、何故か聞けなかった。




今思えば、怖かったんだろう。




陸玖と付き合ってるなんて言われたら、俺はきっと嫉妬でどうにかなっちまう。




ダセェな、俺……。



俺ってこんなにも臆病だったか?



それだけ理央に惚れてるって事なんだろうな。