こんだけ移動してきても起きないって、ある意味すげえよな。
そっと理央の顔にかかった前髪をどける。
理「ん…スースー。」
理央の寝顔を見ながら思い出すのはあの日の事。
実家に帰るからと学校を休んだ理央。
夕方、理央から「今から帰る。」と言う電話があって俺はマンションまで迎えに行った。
そこで見た光景に俺は目を疑った。
何で理央と陸玖が一緒にいるんだよ…?
マンションの前で仲良さそうに話す二人。
陸玖は女を寄せ付けない事で有名だ。
そんな陸玖が理央にはまるで大切な人を見るような優しい目を向けている。
一体、理央と陸玖はどういう関係なんだ?
まさか付き合ってんのか?
様々な疑問が頭の中を駆け巡る

