菜「…ッ」 「彼女でもないくせに疾風様に纏わり付かないでもらえる?」 言い返したいのに言い返せない。 だって本当の事だから…。 私は疾風の彼女じゃない。 “ただの幼馴染み” 悔しくて、悲しくて涙が出てきた時だった。 疾「だったらさ、幼馴染みじゃなきゃいいってこと?」 菜「……疾風。」 「疾風様!!」 「うそ!?ヤバイ、超かっこいい!!」 突然現れた疾風に大興奮の先輩たち。 そんな事はお構いなしに疾風は私の傍まで来て立ち上がらせてくれた。