菜「はぁ〜理央とお買い物なんて夢見たい!疾風たちを説得した甲斐があったね!!」



理「かなり心配してたけどね。」



それは昨日の夜の事ーーー。



疾「…ダメ。」


菜「えー、疾風お願い!」



静かにコーヒーを飲んでいる疾風の隣で、両手を顔の前で合わせて必死で頼み込んでいる菜々夏。



疾「二人だけで出かけるなんてダメに決まってるだろ?いつどこで狙われてるか分からないんだから。」



菜「でも〜…。」



ただいま菜々夏は私と二人だけで出かける事を交渉中。


もちろん疾風は「ダメ」の一点張り。


そりゃそうだ。



珀龍神の姫である私たちが二人だけで買い物なんて危険すぎる。



もしその時に攫われでもしたら、私たちはおろか、珀龍神全体の危機にもなるからだ。