あの事件の後の理央は見るに耐えなかった。 部屋に閉じ籠ったまま出てこようとせず、食事もろくに取らない。 話しかけても一切返事はなく、ただぼーっと一点を見つめるだけの毎日。 笑う事も泣く事もせず。 まるで生きる気力を無くしたかのようだった。 だけど俺は諦めず毎日のように理央に話しかけた。 それが、今の俺に出来るたった一つのこと。 前のような理央に戻ってほしい、そう願いながら…。