少しすると、疾風がココアを入れて持ってきてくれた。



理「ありがと疾風」


疾「どういたしまして。実家は楽しかった?」


理「うん、まあ楽しかったかな?」



お父さんの相手が面倒くさかったけどね。



疾風が入れてくれたココアを一口飲むと、口いっぱいにちょうどいい甘みが広がった。




陽「なあ、そう言えば翼は?」



え?さっき一緒に階段上ってきたはずだけど。




部屋を見渡すと確かに翼はいなかった。




疾「さっき総長部屋入ってったけど?」




やっぱり翼、何か様子変だよね…。



どうしたのかな?



いつも隣に座っている翼がいないこのソファーは少し寂しく感じた。