重症だな、俺。



思った以上に理央に惹かれている自分に正直驚く。



女なんて所詮は地位と顔目当てで寄ってくる奴らばかり。



だったら別に女なんていらねえ。



このソファーの隣はずっと空けておくつもりだった。



だが、理央に出会ってその考えは吹っ飛んだ。




“こいつが欲しい”




闇に染まりきった瞳をした理央を救ってやりたい、守りたい。


素直にそう思った。



まあ簡単に言えば“一目惚れ”とか言うやつだ。





まさか俺が女に惚れるなんてな。