置き手紙だけ用意して、ご飯つくるの忘れてたってこと? 「…………バカ?」 「うるせぇバカ言うな!急いでたんだよ!」 照れて怒りながら、諒真さんは冷蔵庫を漁る。 ……何、この人。 ほんとバカ。 「ご飯くらい自分で作るよ」 「何!?お前、料理できんのか!?」 「一人暮らしだったし」 諒真さんはうーんと考えた後、「やっぱり俺が作る」と言ってあたしをソファーに座らせる。 なんだか心配だけど、今回は任せることにした。