この先の言葉は言ってはいけない気がした。
何故?何故なら言ったらそれが現実になりそうな気がしたからだ。



だから────



「言えるわけない((ボソッ」


俺の言葉は小さく部屋で消える。
そして、俺はルイを見て綺麗に微笑む。




「じゃあ、ちょっと調べ物してくる。帰りは遅くなるから」


そう言って部屋から出ようとしたら、


「気をつけてね。。。」


と、か細くルイからの言葉が俺の耳に届いた。
俺は一瞬、立ち止まるけどそのまま部屋から出た。



コツコツコツ────。



一人、足音の音が響く。



「レオ。。俺がいる限りレオは無敵だ」


ルーは慰めるつもりで言ったのだろうか。
それとも、死なせはしないと言う思いで言ったのか。


どちらにせよ、どっちでも良かった。



「そうだな。お前がいれば俺は無敵だ」



俺はそう言って笑った。