「美月、お兄ちゃんに向かってアホとかバカとかは、ないだろう?親に反対されると思って心配してるのか?お兄ちゃんがいるから大丈夫だ!」

「お兄さんが言った通りお兄さんも着いてるし何より俺が着いてるから大丈夫だ美月!」

ダメだ……全然、話が通じない…お兄ちゃんと兄弟なのは、私なのに星夜先輩とお兄ちゃんが兄弟みたい……

まぁ義理の兄弟になるきまんまんみたいだけど……てゆーか、今さらだけど抵抗して逃げないと私ヤバくない?逃げる為には、星夜先輩の腕を振りほどかないと!

と思って腕を振ってみたけどびくともしない。

ヤバい!ヤバい!と焦る気持ちでいっぱいで彼がチャイムを押そうとしたことに気づかずにチャイムが鳴ったことでやっと止めることが遅かったことに気づいたのだった。