そして何事もなく5時間目を迎えた






「じゃあ昨日出来なかった
班決めをしてもらうぞー

各自
一緒になりたい奴と近くに座れー」




先生の言葉を合図に立ちあがるクラスメイトたち

樹も立って僕の所に来てくれた




「んじゃ…行くか?」


「どこに?」


「萌たちの所」


「…やっぱり嬉しい?
小谷さんと同じになれて」


「……うるせっ
そういうお前こそ嬉しいんだろ?

憧れの黒木さんと同じになれて」


「……ッ」


「あー興奮するな
またぶっ倒れるぞ?」


「だ…大丈夫……」


「お前本当に女子に弱いな
特に黒木さんに」





樹には僕が黒木さんのことが好きだと言うことを言っている

そして過去に女子に触れられたり話す度に病院へ行くことも


…樹に隠し事が出来ないことを

僕は知っている