「彼のお母さんもわたしの担当患者でね
彼と同じよう免疫力が低くて
よく入退院されていたよ」




お母さん譲りなのかな…?

あたしのお母さんは元気だから

何だか実感湧かない





「それで…白羽くんのお母さんは…?」


「彼を産んですぐに亡くなったと聞いたよ
詳しい話は知らないけどね…」




そこまで松永先生が話すと

白羽くんの目がゆっくりと開いた




「白羽くん!大丈夫?」


「く…黒木さんっ…!?
ま…まだいてくれたんですか?」


「やっぱり心配だから…
大丈夫?」


「は…はい…なんとか……」




どんどん声が小さくなっていく白羽くん

小さい子みたいで何だか可愛いって言ったら怒るかな?




「良かった……」




この時のあたしの顔は

これ以上ないってほど緩み切っていただろう







やっぱり…好きだなぁ

白羽くんのこと





あたし・黒木美夜は

白羽斗真くんが好きです