だけど泣いちゃ駄目だ そう思って顔を上げると 黒木さんが泣いていた 「…き……」 そして何かを呟いた 「白羽くん… あたしはキミが… …大好きです」 幻聴かと思った 幻だと思った 「はっ…え……嘘………」 黒木さんが… 僕を…好き……? 「覚えているかな? あたしと白羽くんって始業式の日に会ったこと」 「……あっ………」 忘れるわけない だってあの日僕は キミが好きになったんだから