木々の合間から 見えてくる人影 好きなんだから あの日からずっと ―――わかるよ 「白羽くんっ!!」 「美夜っ!!」 肩に鞄を背負って傘を持つ白羽くんは そのままあたしへ抱きついてきた 「ちょっ!?白羽くん!? てか何で名前!?」 「良かった……!」 ギュウッと力強く抱きしめてくる白羽くん 恥ずかしかったけど 嬉しさの方が大きかった 「ていうか馬鹿!?」 あたしを一旦引き離した白羽くんが怒鳴った