☆美夜side☆ 声が…聞こえた キミの声が 「……白羽くん…?」 あたしは濡れたパーカーを置いて穴から出る 雨はすっかり止んでいて 雫が木々の葉っぱに乗って 太陽の光を浴びながらキラキラ輝いていた 「白羽くんっ! 白羽くん…どこ!? あたしはここだよっ!!」 思いっきり 喉がはち切れんばかりに叫ぶ 「どこにいるの!? あたしはここだよ!! 白羽くんっ!!!」 「―――美夜っ!!」