ヒツジ、狼と恋をする。









「……っと、こんなもんかなぁ。
そろそろ帰ろっかぁ」



「はい!ありがとうございました!」



あれから小一時間ほど歩きまわって今に至るけど。



そういえば二人で盛り上がってたから忘れてた。



あっちの…男の子二人は何してたんだろう?



二人が仲良くしてるのはなんか想像つかないし、かといって一時間以上もボーッとしてるってのも違う気がする。



まさか一時間ケンカ?



…………なわけないよね。



「ただいまぁ」



二人がいるであろう別荘に、呑気な香代先輩の声が響く。



一階のリビングに行くと、ガサガサと冷蔵庫を物色する人影があった。



その手には、飲みかけのコーラが握られている。



「あ~っ!こらっ!
勝手に物色しないでよ藤ぃ!」



「あ、帰ってきた。
いーだろ別に、腹減ったんだよ」



たいして悪びれる様子もなく、晶は手に持っていたコーラを一気に飲みほした。



はぁ、と息をつく音が隣から聞こえた。



「あ~もう、いっつもそう。
まぁいいや、いずみは?」



「あ?あいつならコンビニ行ったけど。
腹減ったから買ってくるってよ」



「二人して我慢を知らないなぁ…全く。
ご飯作るから待ってよねぇ~」



あれ?



以外と普通?



そっか。



ずっとケンカしてる訳じゃないよね、そりゃあ。