ヒツジ、狼と恋をする。





「あはは~。
だいじょぶだいじょぶ。
それから戻ってこられなくなる、っていう迷信だからね~」



「迷信…」



つ、作り話じゃなくて普通に迷信であるんだ…。



ますます行きたくない。



「と、言うわけで。
今日の夜肝試しがてら景色を見に行きましょー」



「ええええぇ!?」



い、行くの!?



やだよ!!



怖いじゃん!!!



「大丈夫だって。
普通に夜たくさん人来てるから~」



「ほ、本当ですか…?」



「ほんとほんと。
迷信なんて今どき誰も信じないんだろうねえ~」



ま、私も昔祖母に聞いたきり、他の人から聞かないから本当に迷信があるのかも謎なんだけどね~、なんて、香代先輩が付け足す。



香代先輩のおばあちゃんが作っただけの話…かもしれない。



人がいっぱいいるなら多分大丈夫…だよね?



「ま、それは今夜のお楽しみってことでぇ。
さっ、次はあっち行こ~!」



全然お楽しみじゃない情報をもらい、私は手を引かれてその場をあとにした。