ヒツジ、狼と恋をする。





「はいっ。
もう本気でそこまで!」



パン!と香代先輩が手を叩く音がした。



「……………あぁ、わり…」



「……そうだった。
悪い、気を付ける」



それから、何故か二人が謝る。



んー…よくわかんないけど、香代先輩がうまく収めてくれた?のかな?



「あのー…」



ドアを開けて廊下を覗くと、荷物を部屋に運ぶ二人と、腕を組んだ香代先輩。



香代先輩は私に気付き、へらっと笑う。



「あ、ツツジちゃん。
部屋どうだった~?結構いいでしょ~?」



「いやもう…最高です」



「あはは。それはそれは光栄です~」



冗談混じりの返答だけど、正直冗談抜きで素晴らしいよ。



「ね、この辺り少し散歩しないー?
良ければ少し案内するよ~」



「はい!是非!」



遠出したとは言え、まだ4時くらい。



休もうにも寝るには早い。



香代先輩の嬉しい申し出に、私たちは二人で別荘を出た。