「は、はい!
私、井上ツツジって言います。
香代先輩と晶と、仲良くさせてもらってます!!」
「………ぶっ」
私が元気よく答えた瞬間、何故かいずみさんは吹き出した。
それから、何故か大爆笑。
え?なんで?
「あっはっはっ…!
あーおっかしい!!
香代『センパイ』か!!
くっそ生意気な後輩がな!!
あははははっ…!」
「ちょっとぉーーっ。
もういいよ、今日はいずみ別荘に入れてあげないからね。
野宿でもすればぁ?」
「うおっ、すまん!この通り!」
ツーンと効果音がつきそうなほど顔を背けた香代先輩に、いずみさんが手を合わせて謝るポーズをする。
なんだか、香代先輩じゃないみたい。
好きな人の前で見せる素顔…かぁ。
二人を見てると、ほっこりする。