「ひっ…」
「そうそう、その顔!
その顔が見たかったの!
これに懲りたらもう2度と藤崎くんに近付かないでよね」
5人の女の子は、不良の後ろに回ってあくまでも私が怖がる様子を楽しむつもりらしい。
晶のおかげで少しだけ耐性がついたのかまだ大分離れたこの距離でなら取り乱さずにいられているが、もう少しでも近付かれたら多分遊園地で絡まれた時みたいにパニックになるか、それとも気絶でもするか。
どちらにしろ、アウトだ。
お願いだから来ないで!なんて私の思いもむなしく、二人はジリジリとこちらに迫っていた。
「やっ…こ、来ないでよ…!」
もとより壁際に追い込まれていた私に逃げ場はない。
少しずつ縮まる距離に、少しずつパニックになりかけていく。
「いや…やめて…」
ついに体の震えがピークに達し、足に力が入らなくなった。
下が汚い土であることもろくに考えられず、その場に座り込む。
ぎゅっと、目をつぶった。
助けて。
誰か、助けて。
誰か…!!



