優しい…。



やっぱり皆、晶のこと勘違いしてるんじゃないかなぁ。



不良なんかじゃないよ。



「ありがとう、晶」



「……っ!」



素直に感謝をしてみると、何故か晶に目をそらされた。



あれー…?



なんでだろう……?



「はっ…早く行くぞ!」



「えっ?あぁ、うん!」



「じゃ、私は教室帰るねぇ~」



香代先輩の声に押されながら、私は手ぶらで晶を追いかけたのだった。