「あぁ、そーそー。
こんなことしてる場合じゃなかったよ~。


ツツジちゃん、生徒会から呼び出しされてたよー」



「ええ!?」



そ、それを早く言って欲しかった!!



「す、すいません行ってきます!」



「あ、待って待って。
呼び出しって言うか、次の書類?持ってきて~だって。
私にはよくわかんないけど、ツツジちゃんにはわかるんだよね~?」



「………あぁ!はい、あれですあれ」



次の書類、なんて分かりにくい表現を…。



ただのアンケート調査の紙だし。



「わぁ、その束もって行くの?」



「あはは…頑張ります」



「藤、手伝ってやんなよー」



「えっ!
そんな、別に大丈夫ですよ!」



「はぁ…仕方のねーやつ。
ほら、貸せ」



口ではそう言いながらも、嫌な顔ひとつせずに晶は私の持とうとしていた紙の束を全て持ってしまった。



「晶…!だい…」



「大丈夫、じゃねーだろ。
お前あぶなかっかし過ぎんの。

やってやるって言ってんだから素直に甘えとけ」