「そうか…。なら…いい。
それと…その、お前が俺を避けてる理由と関係があるかはしんねーけど…」



その後、晶はモゴモゴと少し口ごもって、それから一回大きく息を吸ってから決心したように私を見た。



「モカ…いや、お前が世界地図を探しにきたあの日、俺と一緒にいたやつは…俺の幼馴染みだ」















「…………………………」



「…………………………」



「………………………え?」



やっとのことでその一文字を絞り出すことが出来たのは、二人の沈黙が綺麗に重なった後だった。



1つ言葉を絞ると、あとは驚くほどにすらすらと言葉が口をつく。



「えええええええ!!?
お、幼馴染みって…!?

遊園地ドタキャンした!?」



「あー、それだ」



「えええ!!女の子だったの!?
てっきり男の子かと…!」



「いや。
百瀬香代、俺らの1個上…3年だ」



えええええええ…。



な、なんか…悩んでたのが嘘みたい…。



脱力して、へなへなとその場に座り込む。



「おい、大丈夫か?」



「う、うん……なんだぁ…そっかぁ…」



ボーッとした頭で、自分が笑っているのを感じる。