ヒツジ、狼と恋をする。
















「ひ、ヒツジちゃん!!!」



悶々と机に突っ伏して頭を抱えていた私は、すっとんきょうな声を出した友達によって叩き起こされた。



もちろん、千夏ちゃんの声だったけど。



「どーしたのー…ちなつちゃぁん…」



「なに死んだような声だしてるの!
大変!大変なんだよ!!」



「えーーー」



何?死んだような声って…。



それどんな声?



「もうっ!
藤崎くんが暴れてるって!」



「ふぅんー……………っ、え?」



あばっ………暴れてる!?



それこそガバっ!!何て言う効果音がつきそうなくらい勢いよく体を起こした私は、千夏ちゃんの顔をまじまじと見た。



それは笑顔なんかじゃなく、本気で慌てた顔で。



冗談じゃないってことは、すぐにわかった。



「なんか、ヒツジちゃんの名前呼びながら廊下駆け回ってて…!
ねぇヒツジちゃん!何があったの!?

ほらもう、絶対ここ来るよ!!」



「えぇ!?」



言われてみれば、少し廊下の方が騒がしい気もする。