ヒツジ、狼と恋をする。





………………。



なんで私の名前…。



私は確かに『ヒツジちゃん』で有名だけど。



今、確かにツツジって言った。




「……。なんなんだ…?

悪いな、あいつマイペース過ぎんだよ。
自分一人納得していつも俺は置き去りでさ。昔から」


「むかし……」


「あ、悪い。なんか取りに来たんだっけか?
なに取りに来たんだよ」


「あぁ、えっと…世界地図」


「世界地図?あー、あのでっけぇやつか」


「そう…」


「あっちらへんで見かけた気ぃすんなー…あれ、こっちだっけ?」



ブツブツと呟きながら世界地図を探してくれる晶に、泣きそうになる。



女の子と話してたの邪魔しちゃって、悪かったかな。



あの女の子も教室戻っちゃったし。



それでも一緒に世界地図を探してくれる晶は、やっぱり優しくて…残酷なのかもしれない。