「えええ。藤、めずらしー」 どこか無気力な声を発した、廊下に立っている女の子。 「そうかぁ? まぁ、お前が言うんならそうなんだろうけど」 「そーそー。私が言うんだから間違いはないっ!」 にへら、と笑った女の子に、晶も笑い返す。 晶って…あんなに仲が良い女の子、いたんだ。 女の子も晶のこと、藤って呼んでるみたいだし。 仲、すごく良さそう。 なんだろう。 なんか…モヤモヤする。 私、晶は怖い人だって聞いてたからかな。 仲が良いのは私だけって、思ってたのかもしれない。