ヒツジ、狼と恋をする。





「殴ってくれてもいい!
ツツジを一人にした俺の責任だ!」


「…………えと」


「ほんとに悪かった!!」



ガバッと音がしそうなくらい頭を下げる晶に、私はただ混乱した。


晶がわからない。


不良って、こんなもんなの?


いやいや、なわけないよね。


もっと怖いものだよね?



「あの……晶?
なんで謝るの…?」


「は?
いやだから、ナンパされて怖い思いしたの、男性恐怖症だってわかってて置いていった俺のせいだから…」


「………変なの…。
晶は私を助けてくれたんだから、私がお礼を言うんじゃないの?
こういうときって…」


「いや…でも…男性恐怖症だってのにこんな近くいるし…今も怖いだろ?」



頭を下げたまま、若干上目遣いでチラリと私を見上げた晶。


えーっとー…男の子に言っちゃ悪いかもしれないけど。


なんか…すごい可愛いんですけど、なんですかこれ。


男の子が怖いはずなのに、晶は全然怖くない。


むしろ本当に可愛い。


不良?本当に不良?


見た目は確かに不良かもしれないけどさ。


え、嘘でしょ?としか思えなくなってきた。