「ジェットコースターとか人気の乗り物って待ち時間すごいですから、なにか食べるものでも買いますか?
ほら、あそことかお店ありますよ」
園内に入って一番目につく場所にある持ち歩き出来る食べ物が売られたお店。
私が無意識にそちらに向かうと、藤崎くんもついてきてくれる。
ちゃんと私たちの間には一定の距離があいていて、やっぱり藤崎くんは優しいんだなぁ、なんてまた思って。
「これこれ!
この肉まんすごく美味しいんですよ!」
「は?遊園地で肉まん?
今夏だぞ…」
「すいませーん!これ1つくださーい」
藤崎くんの呟きを無視して店員さんに話し掛け、肉まんを購入。
出てきたホカホカの肉まんに、藤崎くんは顔をしかめた。
「うわ、熱そう。
こんな暑いのに、よくそんな熱いの食えんな」
「えー?美味しいですよー。
藤崎くんは何にします?
冷たいものも色々ありますよ」
「…………………」
うーん、美味しい。
でも、待ち時間に食べるために買ったんだから今食べきっちゃダメだよね。
なんて思いながら、ちびちびと味わうように肉まんを食べる。



